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音楽好きも必見!文化庁メディア芸術祭受賞作品展


アート部門優秀賞「センシングストリームズ-不可視、不可聴」。人間が知覚できない電磁波を感知(センシング)し、可視化・可聴化するインスタレーション作品。© SAKAMOTO Ryuici / MANABE Daito


[text/photo:蓬田修一]

2015年(平成27年)2月4日(水)から2月15日(日)までの会期で、東京・六本木の国立新美術館ほかで「平成26年度[第18回]文化庁メディア芸術祭」が開催中だ。

このイベントは、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、国内外から作品を公募。今回は世界71カ国・地域からの3853作品の応募があった。会場には受賞した全作品と功労賞受賞者の功績などが紹介されている。

私はメディアアートに関心があるので、新しい作品に出会えるこのイベントを毎年楽しみにしている。
アートとエンターテインメントの部門を中心に見たが、私自身、音楽全般と楽器演奏が趣味なので、サウンドや楽器に関連した作品がたくさん紹介されていたことが嬉しかった。

私が見たサウンドや楽器に関連した作品を紹介してみよう。

アート部門優秀賞「センシングストリームズ-不可視、不可聴」
人間が知覚できない電磁波を感知(センシング)して、可視化・可聴化するインスタレーション作品だ。この投稿の上部にある写真だ。

アート部門優秀賞「《patrinia yellow》for Clarinet and Computer」
植物の女郎花(おみなえし patrinia yellow)の一年周期を表現した、クラリネットとコンピュータによる楽曲とそのパフォーマンス。

エンターテイメント部門新人賞「Slime Synthesizer」
上から下へスライムが滝のように落ち、台座にはスライムがたまっていく。スライムの形状は刻々と変化し、一定の形を留めることはない。この不定形のスライムに触れることで音を出すシンセサイザーだ。触れる位置や触れ方で音が変化する。

エンターテイメント部門審査委員会推薦作品「little Bitts Synth Kit」
アメリカのリトルビッツ社と日本の楽器メーカー・コルグが共同開発した、オリジナルのシンセサイザーが作れるキット。オシレーターやシーケンサーなどの電子モジュールをマグネットでつなげていくだけで、簡単にオリジナルシンセが作れる。

音楽好き・楽器好きにとっても、たいへんに楽しい刺激を受けたイベントであった。




Posted on 2015-02-09 | Category : アートに誘われて, コラム, 音楽のこころ | | Comments Closed
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