大阪工業大学大学院 データサイエンス教育 地域の経営者らが受講 教育家庭新聞2021年7月発行号
5科目の講義を土曜日に開講
「教育家庭新聞」(発行=教育家庭新聞社)2021年7月号に、わたくし蓬田が執筆した記事です。
大学の最新ICT活用を紹介する連載「ICTキャンパス」の87回目です。
大阪工業大学大学院に取材しました。
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米国IR企業からマネジメントを学ぶ 関西外国語大学
世界のIR専門家とオンラインでダイレクト交流
「教育家庭新聞」(発行=教育家庭新聞社)2021年6月号に、わたくし蓬田が執筆した記事です。
大学の最新ICT活用を紹介する連載「ICTキャンパス」の86回目です。
関西外国語大学に取材しました。
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米国MindEdge社と提携 テンプル大学ジャパンキャンパス
生涯教育をハイブリッドで提供
「教育家庭新聞」(発行=教育家庭新聞社)2021年5月号に、わたくし蓬田が執筆した記事です。
大学の最新ICT活用を紹介する連載「ICTキャンパス」の85回目です。
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全教室の授業を録画・中継 共立女子大学・共立女子短期大学
コロナ対策でデジタル化促進
「教育家庭新聞」(発行=教育家庭新聞社)2021年4月号に、わたくし蓬田が執筆した記事です。
大学の最新ICT活用を紹介する連載「ICTキャンパス」の83回目です。
共立女子大学・共立女子短期大学に取材しました。
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病気療養中の子供に5G、VR、ARで遠隔授業 関西学院大学
富士通と協力してプロジェクト推進
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武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部開設
起業ノウハウではなく、起業家精神を育む
「教育家庭新聞」(発行=教育家庭新聞社)2021年2月号に、わたくし蓬田が執筆した記事です。
大学の最新ICT活用を紹介する連載「ICTキャンパス」の82回目です。
武蔵野大学に取材しました。
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たはやすく勝利の言葉いでずして 美知子上皇后陛下御歌
たはやすく勝利の言葉いでずして
「なんもいへぬ」と言ふを肯(うべな)ふ
美知子上皇后陛下御歌
水泳の北島康介選手が2008年北京オリンピックで、100m平泳ぎ金メダル獲得(しかも前回アテネに続いて二連覇)したあと、インタビュアーにコメントを求められたとき、感極まって発した言葉「何も言えねえ」をお聞きになった美知子陛下が詠まれた御歌です。
【春の和歌】見る人も なき山里の 桜花 伊勢
亭子院歌合の時よめる
ほかの散りなむ 後(のち)ぞ咲かまし
伊勢
「古今集」春に収められている、伊勢の歌です。
歌意は、読んでそのまま。
見る人もない山里の桜花
ほかの桜が散った後で咲いたらよかろうに
こんな感じでしょう。
最後の「まし」は、~なら良かっただろう、というニュアンスでとったらよいと思います。
亭子院歌合(ていじいんうたあわせ)
詞書にある「亭子院歌合(ていじいんうたあわせ)」とは、延喜十三年(913年)、宇多法皇が自分の御所としていた亭子院で開いた歌合(うたあわせ)です。
歌合とは、歌人を左右二組に分け、詠んだ歌を比べて優劣を争う遊びです。
審判役を判者(はんざ)、判定の詞(ことば)を判詞(はんし)といいます。
左右両組とも、自陣の詠んだ歌がいかに素晴らしいかを主張します。いまでいうディベートのようなものです。
判者は、左右の意見を聞いて、どちらかに軍配を上げます。
情熱の女・伊勢
作者の伊勢は、はじめ宇多天皇の中宮温子に女房として仕えました。
その後、藤原仲平・時平兄弟や平貞文と交際。宇多天皇の寵愛を受けその皇子を生みますが、皇子は早世してしまいます。
宇多天皇の皇子敦慶親王と結婚して中務(なかつかさ 女性。この人も歌人)を生みます。
宇多天皇の没後、摂津国に庵を結んで隠棲しました。
情熱的な恋歌で知られます。
「古今和歌集」には22首が入集。勅撰和歌集には合計176首が入集しています。
早稲田大学大学院 AI 作曲新感覚コンサートでファン増やす
テクノロジー融合で芸術の新市場を創造
「教育家庭新聞」(発行=教育家庭新聞社)2021年1月号に、わたくし蓬田が執筆した記事です。
大学の最新ICT活用を紹介する連載「ICTキャンパス」の81回目です。
早稲田大学大学院に取材しました。
同大学院川上智子教授とゼミ生は、クラシック音楽ファンの新たな開拓のため、五感に訴えるプログラムやテクノロジーを組み合わせた新感覚のコンサートを開催しています。
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【春の歌】はるきぬと 人はいへども 鶯の 壬生忠岑(みぶのただみね)
はるきぬと 人はいへども
鶯の なかぬかぎりは あらじとぞおもふ
壬生忠岑(みぶのただみね)
(口語訳)
春が来たと世間の人は言うけれど
鶯が鳴かないうちは、まだ春ではないと思う
忠岑の熱い気持ち?!
鶯は春の到来を告げる鳥です。春といえば鶯。鶯といえば春。
和歌の世界、貴族の世界、雅の世界ではそういうことになっています。「型」みたいなものです。
歌の前半の「春が来たと世間の人は言うけれど」という部分は、ふたつの意味にとれます。
ひとつは、暦の立春となったこと。
もうひとつは、まだ立春にはなっていないけれど、春の気配になったと周りの人が言っていること。
どちらかは、歌からは分からず、作者に聞いてみないと何ともいえないと思います。
さらに、後半の「鶯が鳴かないうちは、まだ春ではない」も、ふたつの気持ちが重なっているようです。
ひとつは、鶯が鳴かないと春とは思えない、という気持ち。
もうひとつは、鶯が鳴くのを待っている、はやく鳴いてくれ、という気持ちです。
どちらの意味かを追求するよりも、歌の醸し出す、忠岑の気持ちの勢いみたいのを味わったほうがいいと思っています。
「春きぬ」と「春こぬ」
念のためですけれど、古典文法の話です
「ぬ」は誤読しがちなことばです。
「春来(き)ぬ」は「春が来た」という意味ですが、「春がこない」という否定の意味と混同することがあります。
例えば、「風立ちぬ」は、風が吹いたのか、吹かなかったのか、よく分からないという思いをした人、少なくないのではないでしょうか。
「春来ぬ」は、春が「来た」です。「ぬ」は完了の助動詞です。
もし否定の意味の「ぬ」でしたら、「春来(こ)ぬと」となります。
謎多き(?!)人物・壬生忠岑
作者の壬生忠岑は生没年不詳で、どのような人生を送ったかは、おおおその職歴が分かる程度で、詳しくは分かっていません。
若い頃は六衛府(宮中および天皇や皇族の警護にあたる武官)の位が低い武官でした。
その後、御厨子所(みずしどころ 宮中で天皇の食事や節会 (せちえ) の酒肴 (しゅこう) をつかさどった所)などを経て、摂津権大目(せっつのごんのだいさかん)になったと「古今和歌集目録」にあります。
摂津権大目ですが、国司の位のひとつです。国司は、守(かみ)、介(すけ)、掾(じょう)、目(さかん)に分かれ、目は主に文書の記録や公文書の草案作成などを担当しました。
しかし、「歌仙伝」や「忠見集」には、御厨子所や摂津権大目の官職は息子の忠見のものとあり、忠岑の官職で確実なのは「古今和歌集」の「仮名序」にある、武官の右衛門府生です。
忠岑は「古今和歌集」撰者のひとりです。「古今和歌集」の「仮名序」に仕事は右衛門府生とありますから、撰者のときは右衛門府生であったのでしょう。
息子の忠見が摂津権大目などを務めたとすると、晩年には事務方へ移ったのかもしれません。でも、史料が残っていませんので、官位は低いままであった可能性は高いです。
忠岑は「古今和歌集」に34首、勅撰和歌集全体では81首が入首されています。
家集「忠岑集」もあり、「古今集」撰者でもある、当代を代表する歌人であったわけです。
それにもかかわらず官位は低いままであることを考えると、よく出世するためには歌の力が必要、といわれることがありますが、官位と歌の実力は比例しないのが、忠岑のケースで分かります。
(M&C蓬田)