美術展にデジタルサイネージ
中国企業日本法人が美術館に売り込み
最近、美術館や博物館の展覧会を見ていて気づくのは、展示技術や手法が進歩していることです。
先日、幕張メッセで開催された見本市「デジタルサイネージジャパン2017」を取材したとき、美術品の展示に関する面白い出品物を見つけました。
「IoTインタラクティブ透明ディスプレイシステム」という製品です。(下の写真)
展示ケースの正面ガラス部分がデジタルサイネージになっていて、ガラスに映っている案内を指でタッチすると、いろいろなコンテンツ(作品の詳細解説など)がガラスに表示されます。
また、ガラスにはデジタル処理された展示作品の画像も映し出されて、画像を指で回すことで、いろいろな角度から作品を見ることができます。
出品者は中国企業の日本法人BOEジャパン。ブースにいた同社の社員に話を聞くと、中国では、すでに北京の故宮博物館には導入されているとのことです。
日本の美術館や博物館に対しても、いま売り込み中だそうです。
こうしたインタラクティブ性が高い展示手法は、特に子供向けの展示には、とても有効だと思います。
もちろん、おとなが対象の美術展でも、活用アイデアによって導入効果が高いでしょう。
美術館や博物館の展示ツールには、今後、大きく変化していく可能性があると改めて思いました。

(text & photo:M&C編集部 蓬田修一)
※2017年6月24日発行の「M&Cメールマガジン」に記載した文章を、一部変えています。
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