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執筆中のBGM② インスト曲



[text:蓬田修一]

クラシック、ジャズはNG
執筆中にどんな音楽を聞いたら、原稿が進むのか? 前回はボーカルが入った歌ものについてでした。個人的な経験からは、日本語でも外国語でも、歌詞がある曲は執筆中には向かないということを書きました、では、ボーカルなしのインストものはどうでしょう。

まず、クラシック。交響曲はオーケストラの大音量が鳴るので向いていませんでした。クラシック音楽は交響曲に限らず、静かなイメージの曲でも、意外と音の存在感が強く、執筆の妨げになります。

天才と呼ばれる作曲家たちが作った曲ですから、メロディやハーモニーには、私たち一般の人の想像を超える力が備わっているのでしょう。静かな調べでも力があり、それを一流の演奏家が一流の楽器で奏でるのですから、小さな音でも圧倒的な存在感を感じるのだと思います。

次に、ジャズはどうか。ラグタイム、ニューオリンズジャズ、ビッグバンドジャズ、ビバップ、クールジャズ、フリージャズなどひとおり試してみましたが、どれもジャズ特有のスゥイング感が執筆の妨げになりました。

では、ジャズとロックとの融合のような形で生まれた、70年代~80年代に流行ったフュージョンはどうだったか。個人的には、クラシックやジャズほど執筆の妨げにはなりませんでした。

70年代~80年代のフュージョンを引き継ぐ音楽としてスムースジャズがありますが、こちらはさらに執筆の妨げにはなりませんでした。一時期、仕事するときのBGMとして、スムースジャズを流しっぱなしにしていましたが、とても快適でした。

最後に環境音楽と言われるようなアンビエントな音楽ですが、スムースジャズよりもさらに執筆の妨げにはなりませんでした。

私は仕事をしているときは、空間に音が流れているほうが気持ちが落ち着いて効率があがります。これからも自分にとって最適な音を探していきたいと思っています。


Posted on 2015-01-05 | Category : コラム, ワンランク上の文章へ | | Comments Closed
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