大晦日の漢詩 「岳州守歳」 初唐 張説
[訳:蓬田修一]
[漢文]
岳州守歳 初唐 張説
桃枝堪辟悪
爆竹好驚眠
歌舞留今夕
猶言惜旧年
[書き下し]
岳州(がくしゅう)守歳(しゅさい) 初唐 張説(ちょうえつ)
桃枝(とうし)辟悪(へきあく)に堪(た)え
爆竹(ばくちく)驚眠(きょうみん)に好(よろ)し
歌舞(かぶ)今夕(こんせき)を留(とど)め
猶(な)お言う旧年(きゅうねん)を惜(お)しむと
[現代語訳]
岳州で大晦日に夜通し宴を開く 初唐 張説(ちょうえつ)
桃枝(とうし=門に掲げる魔除け)は魔除けの力を持ち
爆竹は眠気覚ましに良い
歌い踊り去りゆく大晦日の夜を引き留め
夜が明け元旦になってもまだ旧年を惜しむのだと言っている
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