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ウクレレを買いたい初心者へ 安いウクレレはチューニングが難しい


ウクレレ

アマゾンで3,682円で買ったウクレレ。軽く楽しむのには十分だ。


[text/photo:蓬田修一]

ウクレレを演奏したい人、多いのではないだろうか。
ポロロンと弦を鳴らしたときの、癒されるような響きはとても魅力的だ。
私もウクレレの魅力にとりつかれたひとりで、長い間「弾きたいな~」と思っていたが、昨年(平成二十六年)ウクレレをようやく買った。
ここでは、これからウクレレを買ってみたいと思っている初心者の方に向けて、私の経験をもとに少し書いてみたい。

楽器を買うとき、どれくらいの値段のものを買ったらいいか悩むものだ。
私も悩んだ。ウクレレの知識はゼロで、いくらくらいなのか分からない。
そこでアマゾンを見たら、驚くほど安かった。
安い楽器は使い物にならないのでは、という不安もあったが、レビューを読むと、結構、高評価だったので買ってみた。3,682円のウクレレだ。

色はサンバーストで、想像していたのよりは良かった感じだ。
チューニングしてポロロンと鳴らすと、ウクレレの音がして(当たり前だが)、「お~」という感じでテンションが上がった。
音はこの値段の楽器で、いいの、悪いの言ってみても仕方がない。
でも、ウクレレの雰囲気は十分に味わえる。

外見や音は値段の割にそこそこOKだったが、問題もあった。それはチューニングがしにくいことだ。
理由は、ペグ(弦を巻き付ける部分)がストレートタイプだから。

ストレートペグは、弦を1周巻き付けるのに、ペグを1周回す。つまり1:1の比率だ。
ペグにはもうひとつのタイプ、ギア式がある。ギターに付いているタイプのペグだ。
こちらは弦を1周巻き付けるのに、14周回す。つまり1:14の比率だ。

ストレートペグは1:1の比率なので、例えば2ミリ動かしたら、弦も2ミリ分音程が変わる。
一方、ギアペグは比率が1:14なので、2ミリ動かしても、音程はわずかして変化しない。ストレートペグよりも正確なチューニングがしやすいのだ。

実際、私が買ったウクレレでも、ペグを少し動かしただけで、音程が大きく変わるため、チューニング作業はとても難しかった。しかも、一旦チューニングを合わせても、弾いているうちに狂ってきやすい。
結局、正確にチューニングすることはあきらめた。何となく音が合っていればOKとした。
しかし、たとえチューニングは正確でなくても、ウクレレを弾く楽しさは十分に堪能できる。

これからウクレレを買おうとしてる初心者の方へ。
安いウクレレでも予想以上に雰囲気は味わえるので、買ってみてもいいと思う。
ただし、チューニングは事実上できないので、ライブでの演奏は厳しい。

とは言っても、仲間や家族の前で弾くといった、プライベートな場での演奏だったら問題ないことが多いだろう。

ウクレレに興味があるのだったら、1回安いものを買ってみて、本格的に弾きたくなったら、もっと高いモデルを選んだら良いと思う。

参考になれば幸いです。

※ストレートタイプのペグはよくない、みたいな書き方になってしまったかもしれないが、高い価格帯のウクレレでもストレートタイプのモデルはある。
安いウクレレのストレートタイプのペグはチューニングが難しい、ということなので、念のため。




Posted on 2015-02-14 | Category : コラム, 音楽のこころ | | Comments Closed
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