学生の皆さん、アート鑑賞が無料ですよ! 東京駅周辺の5美術館で「学生無料ウィーク」

学生無料ウィーク

[TEXT:宮川由紀子]

東京駅周辺の5美術館(ブリヂストン美術館、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリー)で、2015年(平成27年)3月17日(火)から3月31日(火)の期間、大学生までの学生を対象に、無料で美術館に入館できる「学生無料ウィーク」が開催される。

期間中は各館開館日であれば、学生はいつでも無料で入館できる。日本古美術から西洋美術、現代美術まで、若い世代の方に、本物のアートに触れてもらうための春休み特別企画だ。

学生のみなさん、この機会に足を運んでみてはいかがですか。

【期間】2015年3月17日(火)~3月31日(火)各館開館日
※休館日、展示替え休館期間は除きます。

【対象】学生
※各館で学生割引の対象としている方。美術館によって「学生」の定義は異なります。詳しくはそれぞれの館にお問い合わせ下さい。

【参加館および期間中の展覧会】
■ブリヂストン美術館・・・・・・・「ベスト・オブ・ザ・ベスト」(会期:1/31~5/17)
■出光美術館・・・・・・・・・・・「没後50 年 小杉放菴」(会期:2/21~3/29)
■三井記念美術館・・・・・・・・・「特別展 デミタス コスモス」(会期:2/7~4/5)
■三菱一号館美術館・・・・・・・・「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」(会期:2/7~5/24)
■東京ステーションギャラリー・・・「ピカソと20 世紀美術」(会期:3/21~5/17)




Posted on 2015-02-07 | Category : アートに誘われて, コラム | | Comments Closed

最新のメディアアートを楽しもう! 平成26年度[第18回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展


アート部門優秀賞「センシングストリームズ-不可視、不可聴」。人間が知覚できない電磁波を感知(センシング)し、可視化・可聴化するインスタレーション作品。


[text/photo:蓬田修一]

2015年(平成27年)2月4日(水)から2月15日(日)まで、東京・六本木の国立新美術館ほかで「平成26年度[第18回]文化庁メディア芸術祭」が開催中だ。

今回は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で世界71カ国・地域からの3853作品の応募から選ばれた全受賞作品と功労賞受賞者の功績などが紹介されている。

厳正な審査で選ばれた今年度を代表するメディア芸術作品の数々と、国内外の多彩なクリエイターやアーティストが集うさまざまな関連イベントを通じて、メディア芸術の“いま”が映し出される。入場無料。

※写真は2015年2月3日に行われたプレス内覧会で撮影した会場の様子。

アート部門新人賞「Symbiotic Machine」。藻類が光合成によって放出するエネルギーを吸収し、それを原動力として水面を移動するバイオマシン。


エンターテイメント部門優秀賞「3RD」。体験者が手製のかぶり物を身に付けて、かぶり物の中に映し出された俯瞰的な周囲の映像を頼りに徘徊する作品。


アート部門の展示エリア。高い天井高を有効に使った作品展示が目立つ。


エンターテイメント部門の展示エリア。




Posted on 2015-02-05 | Category : アートに誘われて, ギャラリー, コラム | | Comments Closed

注目の工芸作家の造形美術 「菊池寛実賞 工芸の現在」展


[text/photo:蓬田修一]

菊池寛実記念 智美術館で「菊池寛実賞 工芸の現在」展が開催中だ。(会期=2015年1月24日から3月22日まで)

菊池寛実記念 智美術館は、現代陶芸のコレクターである菊池智のコレクションを公開するため、東京・虎ノ門に2003年4月に開館した美術館。

同館ではこれまでにも、陶芸作家の個展をはじめ、「菊池ビエンナーレ」などの公募展、論文賞、海外留学助成などを行ってきた。今回の「菊池寛実賞 工芸の現在」は授賞機能を伴う展覧会として初開催されたものだ。

会場には「いま注目の優れた作家」という視点で選ばれた12名の作家の最新作品が展示されている。これまで同館では現代陶芸の紹介を中心に活動してきたが、今回の「菊池寛実賞 工芸の現在」では、範囲を広げて工芸全般が対象となっているのが特徴だ。

写真は2015年1月23日に開催されたプレス内覧会で撮影。菊池寛実記念 智美術館は、曲線をモチーフにした展示台や天上から吊り下げられている布のディスプレイなど、館内の空間構成がとてもユニークだ。日常を離れた幻想的な空間の中で、工芸作品が鑑賞できるのが魅力だ。

現代工芸の最新潮流を感じることができる貴重な展覧会だと言えるだろう。

菊池寛実賞 工芸の現在

菊池寛実賞 工芸の現在

菊池寛実賞 工芸の現在


Posted on 2015-01-31 | Category : アートに誘われて, ギャラリー, コラム | | Comments Closed

書道博物館で「中村不折 -僕の歩いた道-」展が開催

[text:蓬田修一/photo:宮川由紀子]

書道博物館で「中村不折 -僕の歩いた道-」展が開催中だ。(会期=2015年1月4日から3月15日まで)

中村不折(なかむらふせつ)は、明治、大正、昭和期に活躍した洋画家。不折は画家として活躍する一方で書家としても有名で、多くの書の作品を収集した。

昭和11年(1936年)に、不折が独力で集めた書道関連の資料をもとにして、台東区根岸の旧宅跡に書道博物館を開館。その後、約60年間にわたって中村家の手で維持・保存されてきたが、平成7年に台東区に寄贈。平成12年に、台東区立書道博物館として再開館した。

同館には、中国古代の殷時代の甲骨文から近代の作品まで、約1万6000点の中国および日本の書道史に関わる貴重な資料が所蔵されている。その中には、重要文化財12点、重要美術品5点が含まれる。

今回の「中村不折 -僕の歩いた道-」展は、所蔵作品の展示を通して、不折の生涯を追う構成となっている。

会場には、不折の作品はもちろん、不折と交流のあった森鴎外、夏目漱石、伊藤左千夫らの書簡なども展示されている。明治・大正における不折と文豪との交流がかいまみられ、大変に興味深かった。

書道博物館 中村不折展

書道博物館では2015年3月15日まで「中村不折 -僕の歩いた道-」展が開催中。同館エントランスで記念撮影。


Posted on 2015-01-31 | Category : アートに誘われて, ギャラリー, コラム | | Comments Closed

現代アートの代表的作家 「高松次郎ミステリーズ」 東京国立近代美術館で開催


[text/photo:蓬田修一]

東京・竹橋の東京国立近代美術館で「高松次郎ミステリーズ」が開催中だ。
(会期=2014年12月2日(火)から2015年3月1日(日)まで)

高松の作品は時期によって変化が大きく、それが高松次郎というアーティストを少しわかりにくくしている。今回の展覧会は約50点のオブジェや彫刻、絵画、および約150点の関連するドローイングによって、高松の作品世界を俯瞰する回顧展だ。

近年、世界的な評価をますます高める高松の思考世界が追体験できる貴重な展覧会であった。

高松次郎ミステリーズ

会場内には、高松を代表する〈影〉シリーズの作品がどのように作られたのか、その仕組みが体験できる「影ラボ」がある。ここでは、来場者自身がモデルとなり写真撮影も可能だ。写真は私が体験して撮影したもの。


高松次郎ミステリーズ

会場の出口近くには、サングラスをかけた高松の写真が展示されている。写真の高松と同じような形のサングラスも用意されており、サングラスを着用し展示写真を背景に撮影を楽しむこともできる。最近の現代アート展では、こうした来場者が参加して楽しめる企画が増えている。


Posted on 2015-01-25 | Category : アートに誘われて, ギャラリー, コラム | | Comments Closed

所蔵作品展「近代工芸案内」 東京国立近代美術館工芸館で開催


[text/photo:蓬田修一]

東京国立近代美術館工芸館で、所蔵作品展「近代工芸案内」が開催されている。
(会期=2014年(平成26年)12月5日から2015年(平成27年)2月15日まで)

今回の展示は、同館の収蔵作品の中から名品130点を厳選し、日本の近代工芸発展の歴史を回顧しながら、工芸の魅力を紹介するものだ。

会場には陶磁、ガラス、漆工、染織、金工、人形など多彩な工芸美術が展示されている。

国立近代美術館工芸館

国立近代美術館工芸館の建物は旧近衛師団司令部庁舎


展示会場入口

展示会場入口


展示室には和室を再現した展示空間もある。

展示室には和室を再現した展示空間もある。


Posted on 2015-01-25 | Category : アートに誘われて, ギャラリー, コラム | | Comments Closed

会場風景 「新印象派-光と色のドラマ」 東京都美術館で開催


[text/photo:蓬田修一]

「新印象派-光と色のドラマ」が、東京都美術館で開催中です。
(会期=平成27年(2015年)1月24日(土)から3月29日(日)まで)

同展は、印象派のモネの作品から始まり、スーラ、シニャックによる新印象派初期の作品、その後フランスやベルギーで次々と生み出された多様な新印象派の作品、さらにマティス、ドランの色彩溢れるフォービスム作品までが紹介されています。

以下の写真は2015年1月23日に行われたプレス内覧会で撮影した会場のもようです。

「新印象派」展のエントランス。壁面に点在する横長の四角形は、新印象派の作品の筆触を思わせる。また、カラフルな色使いは新印象派の画家たちの色への挑戦を表しているようだ。


会場はゆったりとした空間で、作品を鑑賞できる。点描画と言われている作品は、遠くから見た印象と、近くで見た印象とでは大きな違いがある。作品をいろいろな距離から見て楽しめる。


会場には絵画作品だけでなく、画家が使ったパレットや、当時の色彩に関する資料が展示されている。写真中央にあるケース内には、ジョルジュ・スーラとポール・シニャックが実際に使っていたパレットが展示。画家たちが作品において色彩をどのように表現していったかが検証できる貴重な資料だ。


今回は展覧会では、後期印象派から新印象派、そしてフォーヴィズムの誕生まで時系列的に作品が展示してある。写真は、フォーヴィズムの誕生がうかがえる作品たち。


Posted on 2015-01-25 | Category : アートに誘われて, ギャラリー, コラム | | Comments Closed

スミソニアン博物館 所蔵品デジタル画像公開


[text:蓬田修一]

アメリカのスミソニアン博物館は、所蔵作品のデジタル画像を2015年1月1日から公開している。

スミソニアン博物館には1億4000万点以上もの所蔵品がある。今回デジタル画像として公開されたのは、その中から厳選されたアジアから中東地域にわたる4万点以上の作品だ。

非商用利用ならば画像の再利用が可能となっている。以下のURLから見られる。

http://www.asia.si.edu/


Posted on 2015-01-06 | Category : アートに誘われて, コラム | | Comments Closed

東京国立博物館と三越がコラボ 「北斎宝船メダルラリー」


東京国立博物館の正門プラザに設置された「北斎宝船メダルラリー」の台紙とメダルの配布台

[text:蓬田修一/photo:宮川由紀子]

東京国立博物館で開催の「博物館に初もうで」と、日本橋三越本店・銀座三越で開催の「三越新春祭」のコラボレーションを記念して、葛飾北斎の筆による「宝船の七福神」に描かれた七福神を集めるメダルラリーが、2014年1月2日から4日まで開催された。

メダルは、東京国立博物館の正門プラザと黒田記念館、日本橋三越本店の本館1階ライオン口、本館1階日本橋口、本館1階中央ホール、銀座三越の9階銀座テラスと1階ライオン口の7か所で配布された。

写真は、東京国立博物館の正門プラザに設置された「北斎宝船メダルラリー」の台紙とメダルの配布台。


Posted on 2015-01-05 | Category : しあわせマーケティング, アートに誘われて, コラム | | Comments Closed

東京国立博物館 黒田記念館 2015年1月2日にリニューアルオープン


黒田記念館

[text:蓬田修一/photo:宮川由紀子]

2015年1月2日にリニューアルオープンした東京国立博物館 黒田記念館に、1月4日行ってきた。

黒田記念館は、日本近代洋画の父とも言われる黒田清輝の遺言により設立、1928(昭和3)年に竣工した。設計は建築家・岡田信一郎(1883~1932)。岡田は歌舞伎座(2010年取り壊し)、明治生命館、旧東京美術学校陳列館(現東京芸術大学陳列館)などの設計を手掛けている。

黒田記念館には黒田清輝の油彩画約130点、デッサン約170点、写生帳などが所蔵され、館内の黒田記念室で展示替えされながら紹介されている。

黒田記念室の入口ドア上には、洋画家で書家でもある中村不折の筆になる「黒田子爵記念室」という文字が掲げられていた。この後、中村不折のコレクションによる書道博物館を訪れる予定だったので、“つながり”を感じると同時に、黒田清輝にも中村不折にも一層親しみが増した。

今回のリニューアルでは特別室を設置。特別室は新年、春、秋の年3回開室されるという。訪れたときは「舞妓」「智・感・情」「湖畔」など黒田の代表作が展示されていた。


Posted on 2015-01-04 | Category : アートに誘われて, ギャラリー, コラム | | Comments Closed