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【愛国の歌】御民(みたみ)われ 海犬養宿禰岡麻呂(あまのいぬかいのすくねおかまろ)


御民(みたみ)われ
生ける験(しるし)あり
天地(あめつち)の
栄(さか)ゆるときに
遇(あ)へらく思へば

海犬養宿禰岡麻呂

作者の海犬養宿禰岡麻呂(あまのいぬかいのすくねおかまろ)という名前は、古代史や古代文学に関心ある人でも聞き覚えのないことであろう。

この歌は万葉集に採られている。
そこの詞書には「詔(みことのり)に応(こた)ふる歌」とある。
聖武天皇の詔に応えた歌である。

作者は聖武天皇に仕えていたと思うが、それ以外は一切分かっていない。

「御民われ生ける験あり」、この国の民として生まれてきた甲斐がある、という実感。

そして「天地の栄ゆるときに遇へらく思へば」、天地が栄えているときに生きていることへの感謝。

こう思えるよう、日々の精進に務めたい。




Posted on 2024-03-21 | Category : コラム, 和歌とともに, 日本の文化 日本のこころ | | Comments Closed
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