【愛国の歌】しなてる 聖徳太子
しなてる
片岡山に
飯(いひ)に飢(ゑ)て
臥(こや)せる
その旅人(たびと)あはれ
親無しに
汝(なれ)生(な)りけめや
さす竹の
君はや無き
飯に飢て
臥せる
その旅人あはれ
聖徳太子
太子は斑鳩の西南にある片岡山に行かれた。
途中、道のほとりに旅人が飢えて倒れていた。
太子は近寄り名前を聞いた。
しかし、旅人はうずくまったまま答えない。答える気力さえないのであろう。
太子は食べ物を与えて、身にまとっておられた衣を脱いで、旅人の肩にかけた。
「安く臥(こや)せ(安らかに休むのですよ)」
優しく声を掛けた。
このとき、この歌をお詠みになった。
「万葉集」に収められ、後世に伝わっている。
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「しなてる」は「片岡」の枕詞。
「親無しに 汝(なれ)生(な)りけめや」は、親がなくて、生まれてきたのではなかろう。
「さす竹の」は「君」の枕詞。
「君」は諸説ある。使える君主、あるいは妻や恋人。
使える君主はいないのか、あるいは愛しい妻はいないのか。
太子は次の日、おつきの者に、旅人がどうなっているか見にいかせた。
残念ながら、旅人は死んでいた。
太子は大層悲しみ、塚をつくって葬った。
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