テルミンを超えた!? 不思議な楽器 Slime Synthesizer

ほとんど真っ暗で見えないが、スライムは上から下へと流れている。下の方に薄青く光っているのが、たまっているスライム。スライムを触れると音が出る。
[text/photo:蓬田修一]
私はシンセサイザーが好きで、高校の頃、バンドを組んで演奏していた。
その後、音楽からは離れてしまったが、平成23年くらいにおやじバンドを作って、それ以来、音楽に接する時間が増えてきた。
かつて演奏していたシンセサイザーへも関心が復活し、今、どんなシンセがあるのか、情報収集や楽器屋での試奏を楽しんでいた。実際にエレピを1台、シンセを2台を購入した。
音楽を再開して以来、シンセのことを改めていろいろ勉強してきたが、こんな不思議はシンセは初めて出会った。
それは「Slime Synthesizer」だ。
東京・六本木の国立新美術館で開催されていた「平成26年度[第18回]文化庁メディア芸術祭」に出品されていた作品だ。
スライムが上から下へ太い糸のようになって落ちていく。刻々と形状が変化するそのスライムに触れることで音が出る。触れる位置や触れ方によって、音は変化する。
下へと落ちてくるスライムは台座にたまっていく。たまっていくスライムの形状も刻々と変化し、一定の形を留めることはない。たまっているスライムに触れても音が出る。
変化する音は楽めるが、音程のコントロールは事実上できないので、これでメロディラインを奏でることはできなさそうだ。しかし、リズムを刻むことは可能だ。
だから、これは新しい「楽器」だ。
しかもこの楽器の新しいところは、「楽器の形状」が刻々と変化するところにあると思う。これまでにもテルミンのように不思議な楽器はあったが、楽器自体の形状は変化しなかった。
新しい楽器に接するのは楽しい。
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