メモの取り方


[text:蓬田修一]

リサーチ、取材、読書などで得た素材情報をどうメモするかについて書いてみます。

私はこれまでメモの取り方について、いろいろ試行錯誤を繰り返してきました。そしてたどり着いたのは、ページに罫のないコクヨB5キャンパスノートに縦書きでメモするという方法です。

縦書きにするのは、私にとって横書きより縦書きのほうが書きやすいからです。数字や英文字が多い場合は横書きにすることがありますが、ほとんどのメモは縦で書きます。

無罫のノートを使うのは、縦に書きやすいようにです。本当は縦罫のノートを使いたいのですが値段が高いので、罫がないノートを使っています。

コクヨのB5キャンパスノートにしているのは値段が安いからです。今30冊目くらいですが、これからも大量に使う予定ですので安いほうが経済的です。1冊当たり80円くらいです。

書き方ですが、基本的に内容には関係なく、時系列でノートにメモしていきます。テーマごとにノートを使い分けたことがありましたが、書きたいときにノートを探さなくてはいけないため非常にわずらわしく、時系列で書くという今の方法に落ち着きました。

著名な方はメモをどうとっているのかというと、月平均300冊、多いときは500冊という大量の読書を行う作家・元外務省主任分析官の佐藤優氏は、コクヨのキャンパスノート横罫を使って、「記録」「学習」「仕事」についてのメモを時系列で1冊にまとめて書いています(佐藤優『読書の技法』)。

アイデアを生み出すための新コンセプトノート「マバタキノート」を考案したアーティストの鈴木康広氏は、B5ツバメノート無罫を使っていたと、商品サイトだったと思いますが、そこで述べています。

私の「無罫ノートで時系列に縦書き」というメモの方法は、こうした「メモのプロ」の方の方法とも重なるところがあるのを知りました。もしかしたら効果的なメモの取り方には一定の法則があるのかもしれません。

(2014年12月15日)


Posted on 2014-12-15 | Category : コラム, ワンランク上の文章へ | | Comments Closed
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