文章クオリティアップ いちばん簡単な方法 2
[text:蓬田修一]
先日「文章のクオリティをあげる一番簡単な方法」と題して記事をアップしました。きょうは「その2」として、もうひとつの方法をお話ししたいと思います。
先日は、原稿が書き上がったら時間を置いてもう一度読み返すことをお伝えしました。きょうお話しするのは、自分で読み返すのではなくて、可能ならば他の誰かに読んでもらうといいということです。他人に読んでもらうと、自分では気付かない部分を指摘してもらえます。経験上そういうことがとても多いです。
他の人に読んでもらうときは、とりあえずは「読んで分かりにくいところを指摘してほしい」とお願いするのでいいと思います。相手が読み終えたら「どこが分かりにくかった?」と聞いて、指摘してくれた部分を確認します。たいがいは、使っている言葉が難しすぎる、文章が長すぎて意味がつかみにくい、文と文のつながりが悪い、などが分かりにくい原因です。
ときには、自分では思いもよらないところを「分かりにくい」と指摘されることもあります。私はこういう指摘が大好きです。新しい発見をしたような気持ちになるからです。
注意したいのは、指摘されたとき、間違っても「私の文章が分からないか?」と感情的にならないこと。指摘されると、自分を否定されたようで感情的になる気持ちも分かりますが、ここは謙虚に、真っ白な気持ちで相手の指摘に耳を傾けることが大事です。
(2014年12月3日)
関連記事
Comment