Home > コラム, 和歌とともに > 【秋の和歌】昨日こそ 早苗とりしか いつの間に

【秋の和歌】昨日こそ 早苗とりしか いつの間に


皆様こんにちは
宮川です。

今回も、秋の和歌を鑑賞して参りましょう!

昨日(きのう)こそ 早苗(さなえ)とりしか
いつの間(ま)に 稲葉(いなは)そよぎて 秋風(あきかぜ)の吹(ふ)く

読み人しらずの歌です。

この作品は古今和歌集に収められています。

意味は

つい昨日、早苗を手に取って田植えをしたと思っていたのに、
いつの間にか、稲の葉をそよがせる秋風が吹いている。

稲が育っている田は、風を受けるとそよいで、波のようにきれいで好きです。

稲穂ではなく稲葉というからには、まだ青くて、収穫は先なのでしょう。

稲の葉がそよそよ音をさせているとは、さぞや立派に育っているのだなあと豊かな実りを予感させます。

これからも素敵な歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!
 
 
 




Posted on 2020-08-18 | Category : コラム, 和歌とともに | | Comments Closed
関連記事