【夏の和歌】ひさかたの あまつをとめが なつごろも 藤原有家(ふじわらありいえ)
こんにちは
宮川です。
今回も、夏の和歌を鑑賞して参りましょう!
ひさかたの あまつをとめが なつごろも
雲井(くもい)にさらす 布引(ぬのびき)のたき
作者は、平安時代末~鎌倉時代初期に生きた藤原有家(ふじわらありいえ)です。
この作品は新古今和歌集に収められています。
和歌の前に、「最勝四天王院の障子に、布引の瀧かきたる所」とあります。
意味は
布引の滝は、天女が夏衣を大空にさらしているようだ
瀑布を天女が干す夏衣にたとえています。それだけ滝が大きく、白いという感じがしますね。
「ひさかた」のは天にかかる枕詞です。
「最勝四天王院」という寺院は、今はないのですが、襖には各地の名所が絵と歌で紹介されていました。
布引の滝の絵とともに、この和歌が書かれたのでしょう。
布引の滝は、神戸にある滝で名瀑として知られる名所です。
華厳の滝、那智の滝と並び、日本三大神滝とされています。
滝の周囲は飛び散る水滴やマイナスイオンで涼しさが感じられ、夏の人気スポットですね。
いかがでしたしょうか?
これからも素敵な歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!
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