夏の和歌 天(あま)の河(がわ) そらにきこえし舟出(ふなで) 加賀左衛門(かがのさえも)には
こんにちは
宮川です。
今回も、夏の和歌を鑑賞して参りましょう!
天(あま)の河(がわ) そらにきこえし舟出(ふなで)には
われぞまさりて 今朝(けさ)はかなしき
これは平安時代中期の女官、加賀左衛門(かがのさえも)の作です。
加賀左衛門(かがのさえも、左衛門は「さえもん」「だいも」とも)は、後朱雀(ごすざく)天皇の女御(にょうご)藤原延子(えんし)に仕えました。
たくさんの歌合わせに参加。勅撰集に十首入集されています。
この歌は「新古今和歌集」に入っています。
歌の詞書に、
老いた親が七月七日、筑紫に下り、はるかに離ればなれになってしまうので、翌朝、親が船に乗るところに人をやって歌を届けさせた
とあります。
歌の意味は
天の川の牽牛・織女、ひと晩を過ごした朝は船に乗って再び別れ別れ
今朝のわたしの悲しみはそれに勝っています
親子は再び会えたのでしょうか?!
これからも素敵な歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!
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