夏の和歌 道(みち)の辺(べ)に 清水(しみず)流(なが)るる 柳陰(やなぎかげ) 西行
こんにちは
宮川です。
今回も、夏の和歌を鑑賞して参りましょう!
道(みち)の辺(べ)に 清水(しみず)流(なが)るる 柳陰(やなぎかげ)
しばしとてこそ 立(た)ちどまりつれ
作者は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した、僧侶で歌人の西行です。
この作品は「新古今和歌集」に収められています。
意味は
道のそばに、清水が流れ出ている柳の小陰があった
少しだけと、立ち止まってしまったよ
暑いときは、日陰はとても魅力的に見えますね
道路に植えられている柳の木陰って、ほかの木より明るい感じがします。
枝葉が風にゆらゆらしていたら、とっても気持ちよさそうです。
そこに清水も流れていたら、もう、そこは夏の人気の休憩スポットに違いありません。
道中を急いでいても、ちょっと休みたくなりますよね。
夏の移動は、熱中症にならないように、がんばりすぎず、こまめに水分をとり、ときどき休むのがいいです。
西行は出家前から和歌に秀で、23歳で出家してからは心の赴くまま諸所に草庵を営みました。
しばしば諸国を巡る漂泊の旅に出て、多くの和歌を残しました。
秀郷流武家藤原氏の出自で、藤原秀郷の8世孫だそうです。
秀郷といえば、「さの秀郷まつり」があります。
栃木県佐野市で毎年行われるもので、武芸に秀で、弓術の達人でもある秀郷公にあやかり、古式ゆかしい流鏑馬が披露されたり、市民総おどり、みこし・おはやし巡行、ライブ演奏などが行われています。
聞いたことがあり、見てみたいなと思っていたのですが、今年は残念ながら新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止です。
いかがでしたしょうか?
これからも素敵な歌を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!
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