夏の歌 かまくらや 御(み)ほとけなれど 釈迦牟尼(しゃかむに)は
こにんちは
宮川です。
今回は、夏の歌の中から、イケメンが出てくる歌を鑑賞して参りましょう!
かまくらや 御(み)ほとけなれど 釈迦牟尼(しゃかむに)は
美男におは(わ)す 夏木立(なつこだち)かな
作者は明治から昭和にかけて活躍した歌人・作家にして思想家、与謝野晶子です。
この歌は歌集「恋衣」に収められています。そして、大仏様のおわす鎌倉大仏殿高徳院に歌碑があります。
歌の意味は、
鎌倉よ。仏様ではあるけれど釈迦牟尼はとても美男でいらっしゃる。夏木立の中で。
というようなものです。
「釈迦牟尼」とは釈迦の尊称です。
「おはす」は尊敬語です。
この歌のすごいところは、お釈迦様を美男子と言ってしまったところだと思います。
それは畏れ多いことで、それまではなかった表現だったのだと思います。
それが当時は読む人を驚かせたのだと思います。
いまの私たちにも当然、響きます。
いつの時代も、女性はハンサムかどうかが重要ですものね!
本当は大仏様は釈迦牟尼ではなく阿弥陀なのだそうです。
そんな間違いも通してしまうおもしろさが、この歌にはあるような気がしますがどうでしょう?
鎌倉は三方を山に囲まれ、一方を海に開いた古都。
かわいらしい江ノ電に乗って、お寺を回ったあと喫茶店に入って、お土産を見て、と楽しく観光した憶えがあります。
緑がうっそうとする夏に、鎌倉のイケメンをこの目で確かめに行ってみたいものです。
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