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演奏を聞く人がいると、空間の意味が変わり、演奏レベルが上がる


[text:蓬田修一]

私は友人とユニットを組んでオリジナル曲を演奏して楽しんでいる。先日、スタジオに入ってリハーサルしていたとき、面白い体験をした。

その日は、私たちの演奏を聞いてもらおうと、友人たちを呼んだ。演奏を始めた瞬間、いつもとは自分のテンションがまったく違うことに気がついた。

「どうだ、俺たちの曲はなかなかいいだろう」とか、「いい演奏を聞かせてあげよう」とかいう気持ちがわいてきて、そうした感情がまじりあった、普段味わったことのないテンションだった。

リハーサルスタジオはいつもと同じなのに、空間の「意味」が、演奏を始めた途端にがらりと変わったのも実感した。
ひとりでも聞く人がいるとく非日常の空間へと変化した。

同時に、こうした非日常の経験を重ねることで、自分の音楽のレベルが上がっていくことも演奏中に実感した。

これからも、友人や家族の前で演奏する「非日常の体験」を積んでいきたいと強く思った。
音楽を楽しんでいる人は、ぜひ友人や家族の前で演奏してみることをおすすめしたい。それまでとは違う音楽の世界が広がっていくのが実感できると思う。




Posted on 2015-02-18 | Category : コラム, 音楽のこころ | | Comments Closed
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