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【愛国の歌】かくすれば かくなるものと 吉田松陰


こんにちは
蓬田でございます!

今回は「愛国の歌」を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!

かくすれば 
かくなるものと 
知りながら
やむにやまれぬ 
大和魂

吉田松陰

安政元年、松陰25歳のときの作です。

この年の4月、江戸獄中から郷里の兄杉梅太郎に宛てた書簡中に書かれています。

松陰は、伊豆下田沖に停泊する米艦船に乗り込もうと企てたものの失敗、捕らえられました。

江戸へ檻送される途中、4月15日、高輪泉岳寺の前を通り過ぎたとき、赤穂の四十七士にたむけた歌です

四十七士も吉良氏を打てば、死を賜ることは覚悟したはず。

それでも主家の仇を打つことは、武士としてやむにやまれぬことなのだ。

泉岳寺の前を通ったとき、松陰はそう感じ、自分が米艦船に乗り込もうとした気持ちを詠んだのです!

国法に触れるのは承知のうえ
これも国家の前途と思えば
止むに止まれぬことだった

四十七士への哀悼とともに、自らにも向けて詠んだのでした。

今日の一首が、皆様の心に感じるところがありましたら幸いです!




Posted on 2020-06-12 | Category : コラム, 和歌とともに | | Comments Closed
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