【愛国の歌】いざ子ども 山上憶良
いざ子ども
早く日本(やまと)へ
大伴(おほとも)の
御津(みつ)の浜松
待ち恋ひぬらむ
山上憶良
山上憶良は大宝(たいほう)元年(701)、遣唐使一行に加わわり唐に渡った。42歳のときであった。
唐には2年間滞在した。
山上憶良が唐に滞在した時期、唐では則天武后が帝位に就いていた。
則天武后は690年に帝位に就き国号を周と改めた。
体調を崩したことなどから、706年に退位した。
唐に渡った山上憶良は任期を終え日本に帰る宴席でこの歌を詠んだ。
「いざ子ども」はさあみんな。
「大伴」は難波一帯の地名。大伴氏が治めていたから。
「御津」は難波の港。
帰国できる喜びが伝わる。
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