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大晦日の漢詩 「岳州守歳」  初唐 張説



[訳:蓬田修一]

[漢文]

岳州守歳  初唐 張説

桃枝堪辟悪
爆竹好驚眠
歌舞留今夕
猶言惜旧年

[書き下し]

岳州(がくしゅう)守歳(しゅさい)  初唐 張説(ちょうえつ)

桃枝(とうし)辟悪(へきあく)に堪(た)え
爆竹(ばくちく)驚眠(きょうみん)に好(よろ)し
歌舞(かぶ)今夕(こんせき)を留(とど)め
猶(な)お言う旧年(きゅうねん)を惜(お)しむと

[現代語訳]

岳州で大晦日に夜通し宴を開く  初唐 張説(ちょうえつ)

桃枝(とうし=門に掲げる魔除け)は魔除けの力を持ち
爆竹は眠気覚ましに良い
歌い踊り去りゆく大晦日の夜を引き留め
夜が明け元旦になってもまだ旧年を惜しむのだと言っている


 

Posted on 2014-12-30 | Category : コラム, 漢文のこころ | | Comments Closed
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