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文学を読む喜び、読む意義とは?


文学をどう読むか?

わたしは、現代に生きるひとりの人間として、「人生をどう生きるか」というアプローチから読みたい。

「どう生きるか」とは、狭い意味の「道徳」ではない。

むしろ文学は、既存の道徳に対して疑問を突き付ける作品が多い。

人間はただたんに「ここにある」という存在ではなくて、「何者かになろう」とする存在である。

文学における「どう生きるか」とは、この「何者かになろう」とする意識と無関係ではない。

文学を読むことで、人間を広くそして深く理解できる。

文学を読むことの意義は、より深く人間を知ろうとする願いと、人生をいかに生きてゆくかという決意につながるのである。




Posted on 2024-04-15 | Category : コラム, 文学の談話室 | | Comments Closed
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