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天皇陛下 即位礼正殿の儀の奇跡


令和元年10月22日は天皇陛下、即位礼正殿の儀の日。この日は朝から雨が降り、一時は強く降った。

本来ならば宮殿の中庭に立つ人たちも、人数を減らして屋内に入った。

外国からは180あまりの国・地域などから、国家元首などが参列したという。日本が国交を結んでいる国は200弱らしいので、ほとんどの国から参列したことになる。

午後1時、即位礼正殿の儀が始まった。雨は止まず、礼は進行していったが、天皇陛下が即位を宣明(せんめい)されたそのとき、空がにわかに晴れ上がり、明るい太陽の光が差してきて晴天の天気となったのだ。

おれは民(おおみたから=大御宝)をしらす(天の意思に寄り添い高い徳で統治する)天皇陛下、そして皇室の不思議な力を感じざるを得なかった。

近年、日本は天変地異(=災害)が多い。先の台風19号では、これまで自然災害とはほとんど無縁だったおれの実家、栃木県佐野市でも、秋山川の堤防が決壊し、佐野市に深刻な被害をもたらした。

おれの友人(カメラマン)の事務所は決壊した堤防の近くだったから、機材は水に浸かり、事務所は物件が古いこともあり復旧はせず、移転することとなった。

おれは近年の災害の多さは、神様のメッセージだと感じざるを得ない。

今回の即位の礼正殿の儀における奇跡の晴天も、天皇陛下そして日本に宿る神々のお力であると思っている。

歴史上、天変地異と神様との関わりは、文学や歴史作品に記載がある。今回の奇跡もきっとそのひとつである。即位を宣明を拝聴しながら、国の歴史と自分の存在がひとつに貫いた瞬間を実感したのです!

以下、即位礼正殿の儀における天皇陛下の宣明です。

さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。

ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。

上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。

国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。

(余談)
安倍首相の「寿詞(よごと)」の内容も、いまの状況での精一杯の言葉で綴られ、おれは良かったと思うよ。以下に全文を載せておきます。

謹んで申し上げます。
 天皇陛下におかれましては、本日ここにめでたく「即位礼正殿の儀」を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶び申し上げます。
 ただいま、天皇陛下から、上皇陛下の歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果たされるとのお考えと、我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちを伺い、深く感銘を受けるとともに、敬愛の念を今一度新たにいたしました。
 私たち国民一同は、天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ、心を新たに、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を創り上げていくため、最善の努力を尽くしてまいります。
ここに、令和の代の平安と天皇陛下の弥栄をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。

    令和元年十月二十二日
                        内閣総理大臣 安倍晋三

Posted on 2019-10-23 | Category : コラム, 日本の文化 日本のこころ | | Comments Closed
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