【第49回】ICTキャンパス サイバー大学「AIテクノロジープログラム 平成30年度春学期スタート」 2018年2月5日
授業はすべてネットで 学生の約6割が社会人
サイバー大学は平成30年度春学期から、AI(人工知能)のアプリケーション開発やAIを用いたさまざまな課題解決について学ぶ「AIテクノロジープログラム」を新設する。同大学は、ソフトバンクグループが07年に設立した、日本初のインターネット大学だ。
授業は試験を含めすべてインターネットで行い、通学を一切することなく4年制大学卒業資格(学士号)を取得できる。
授業は、独自のクラウド型学習システム「Cloud Campus」を使って行う。このシステムは、PCの他、スマホなどのモバイル端末にも対応している。
サイバー大学を運営するサイバーユニバーシティ広報部島憲司氏は「いつでもどこでも授業が受けられるという受講環境の利便性から、仕事が忙しくて通学がままならない社会人や、障がいがある人など、これまで大学進学をあきらめていた多くの人たちがサイバー大学で学んでいます」と話す。学生数は1952人(29年11月現在)で、そのうち約6割が社会人だ。
AIを理論から実践まで幅広く学習
今回新設する「AIテクノロジープログラム」は、同大学のIT総合学部内に設置される。
同学部のカリキュラムは、テクノロジーとビジネスの両面を教えることが基本コンセプトだ。先進的なIT知識を体系的に身に付けるだけでなく、ファイナンスや経営戦略、マーケティングなどのビジネス面についての知識も習得できる科目を用意しており、ITを活用したビジネスモデルの変革に貢献できる人材の育成を目指すという。
今回の「AIテクノロジープログラム」では、C言語やJavaだけでなく、近年AI開発で注目されているPythonやR言語など、多様な言語を学ぶことができる。
AI研究の第一人者である松原仁客員教授(公立はこだて未来大学教授)によるAIの基礎講義(教養科目)を始め、ソフトバンクの技術者が担当するプログラミング演習(専門科目)などの授業もある。
「AIを学ぶ前提となる基礎的なIT知識を体系的に学べるカリキュラムが用意されているので、ITの初学者でもAIの学習をスタートできます。AI自体の科目だけでなく、AIをビジネスで活用するための知識や、IoTや統計解析などもあわせて学べます」(島氏)。
社会人の学び直しで先端IT人材を育成
AIやビッグデータなどといった先端IT技術分野を担う人材ニーズは今後、さらに拡大していくことが予想される。しかし、2020年時点で「先端IT人材」は約4万8000人不足すると推計されている(経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」)。こうした人材不足を解消するためには、社会人の「学び直し」も重要だ。サイバー大学は学生の6割が社会人であるため、今後、人材不足の解消に果たす役割がより期待される。同大学では秋学期以降、さらに「AIアルゴリズム基礎(仮)」や「AIプログラミング(仮)」などといったAI関連科目の開講を予定している。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2018年2月5日号掲載
(執筆 蓬田修一)
- 【第9回】KOSENから未来を創造 米子工業高等専門学校 「関西万博パビリオンの照明演出システムを開発」 2026年1月1日
- 【第8回】KOSENから未来を創造 佐世保工業高等専門学校「新教育体制で選抜生徒に入学前教育」 2025年12月8日
- 【第7回】KOSENから未来を創造 鹿児島工業高等専門学校「『教えてもらう』から『自ら考え、自ら学ぶ』へ」 2025年11月17日
- 【第6回】KOSENから未来を創造 函館工業高等専門学校「宇宙産業も視野に大樹町と連携」 2025年10月20日
- 【第5回】KOSENから未来を創造 有明工業高等専門学校「半導体設計教育の拠点『CDEC』を設置」 2025年9月17日
