【第78回】ICTキャンパス 龍谷大学「進化するオープンキャンパス 27時間オンライン放送で参加者増」 2020年10月5日
受験生向けアプリDLが2・5倍に
龍谷大学は今年(2020年)8月1日から2日にかけて、27時間連続オンライン放送のオープンキャンパス「Ryukoku 27 hours Live」を実施した。総視聴数は約5万7000。昨年同時期のオープンキャンパス参加者数1万4684人を大きく上回った。
一部イベントの参加に必須となる同学独自の受験生向け入試情報アプリ(ru navi)のダウンロード数は、2日間合計で約5000件。昨年同時期のオープンキャンパス比で約2・5倍となった。
今回のオープンキャンパスを担当した龍谷大学入試部では「アプリをダウンロードしているのは純粋に高校生である可能性が高く、例年より多くの高校生と接点構築できたと考えています」と、実施効果について話している。
告知・集客は、大学公式アカウント、イベントに登場してもらった著名人、有志の在学生からなる運営サポートチーム(呼称:アドミッション・サポーター)のSNS(Twitter、LINE、Instagramなど)が中心だ。
27時間連続オンライン放送オープンキャンパス「Ryukoku 27hours Live」の配信の様子
大学認知のきっかけをより広く提供
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、オンラインによるオープンキャンパスを行う大学は多い。その中で「27時間連続オンライン放送」とした理由について、「コロナ禍により、大学と高校生の接点が難しい現状で、まずは大学を知ってもらうきっかけを広く提供する必要性があると考え、他大学や従来イベントとは異なる切り口で、オンラインの特性を活かして本学の魅力を発信したいと考えました」と語る。
番組は、キャンパスの様々な場所からのライブ配信と収録映像により構成した。
外部からの視点を取り入れた企画が人気
入試情報などの受験生ニーズに直結するテーマだけでなく、高校生が興味を持つような音楽、スポーツ、グルメなど多彩なテーマによるコンテンツを配信した。
時間や場所の制約が少ないオンラインの特性を活かして、普段のオープンキャンパスでは見せることが難しい、ライトアップされた夜のキャンパスの様子も中継した。
視聴した高校生から特に人気の高かった番組は「キャンパス探訪」や、教員の研究内容を深掘りする企画だ。
いずれの企画も、各方面で活躍している著名人と、在学生・教員の掛け合いで番組が展開された。
「普段のイベントでの大学紹介とは違う、外部からの視点を取り入れたことで、高校生の興味・関心をうまく引き出せたと感じています」
オンラインとリアルのハイブリッド型目指す
例年のオープンキャンパスで、参加者の満足度が一番高いのは、先輩学生との交流だ。
今回も人同士のパーソナルなつながりを大事にしたいという想いから、アドミッション・サポーターに企画・運営面において全面的に参加してもらいながら、高校生と先輩学生との交流企画を積極的に展開した。
参加した高校生の属性については、従来のオープンキャンパスと比べ、居住地に大きな変化がないものの、3年生の比率が高まった。
「コロナ禍で受験に不安を抱える高校生の積極的な視聴があったことが要因と考えられます」
次年度以降のオープンキャンパスについては、オンラインイベントの利点を取り入れながら、リアル開催とのハイブリット型を想定し、具体化していく計画だ。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2020年10月5日号掲載
(執筆 蓬田修一)
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