新年の漢詩 「人日(じんじつ)帰るを思う」 随 薛道衡(せつどうこう)
[訳:蓬田修一]
[漢文]
人日思帰 随 薛道衡
入春纔七日
離家已二年
人帰落雁後
思発在花前
[書き下し]
人日(じんじつ)帰るを思う 随 薛道衡(せつどうこう)
春に入(い)りて纔(わず)かに七日(なぬか)
家を離れて已に二年
人の帰るは雁(かり)の後(あと)に落ち
思いの発するは花の前に在(あ)り
[現代語訳]
人日(じんじつ)の節句に家に帰ることを思う 随 薛道衡(せつどうこう)
新年になってようやく七日
家を離れてすでに二年が経った
北のわが家に帰れるのは雁より後になるだろうが
故郷への思いは春に咲く花より前にわきおこるだろう
[ひとこと解説]
人日(じんじつ)は人日の節句のこと。陰暦1月7日。正月1日は鶏(にわとり)、2日は狗(いぬ)、3日は羊、4日は猪(ぶた)、5日は牛、6日は馬、7日は人の日と定めた。
作者の薛道衡(せつどうこう)は、随の人。北斉、北周、その後の随に仕えた。この詩は作者が北周に仕えていたとき、南方の陳に使者として赴いた際に詠んだ詩と考えられている。
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