新春の和歌 「年月(としつき)は 新(あら)た新(あら)たに」 万葉集 大伴村上
[訳:蓬田修一]
年月(としつき)は 新(あら)た新(あら)たに 相見(あひみ)れど
我(あ)が思(も)ふ君は 飽き足(だ)らぬかも
右の一首、民部少丞(みんぶのせいじよう)大伴宿禰村上(おおとものすくねむらかみ)
万葉集 巻二十
[現代語訳]
年月が改まって さらに一層新鮮な気持ちで お会いしますが
わたしが慕う君は 見飽きないことです
右の一首、民部少丞(みんぶのしょうじょう)大伴宿禰村上(おおとものすくねむらかみ)
[ひとこと解説]
我(あ)が思(も)ふ君とは、主人の大伴家持のこと。
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