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平成27年湯嶋聖堂 「元旦論語素読初め」



[text:蓬田修一/photo:宮川由紀子]

2015湯嶋聖堂論語素読

2015年1月1日、午前11時からお茶の水の湯嶋聖堂にて開催され「元旦論語素読初め」に参加した。中央大学教授・宇野茂彦先生の指導のもと、論語20章を毎年1章づつ素読している。

私は毎年参加しているが、ここ数年、参加者が増えている。「論語」や「素読」に関心が高まっているのが分かる。

今年、素読したのは「憲問(けんもん)第十四」。とても長い章であり、素読するのに一苦労だ。読んでいくうちに、いい言葉にたくさん出会う。蒋介石が言ったことで有名になった「徳を以て怨みに報いる」という一文はこの章にある(もとは「老子」にあり「論語」に引用された)。

ここ数年、暖かな日差しの中で行われていたが、今年は途中、小雪がちらつく寒さであった。元旦から声を出して素読するのは大変に気分が良いものである。


Posted on 2015-01-01 | Category : コラム, 漢文のこころ | | Comments Closed
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