冬至の漢詩 「邯鄲冬至夜思家」 中唐 白居易
[text:蓬田修一]
[漢文]
邯鄲冬至夜思家 中唐 白居易
邯鄲駅裏逢冬至
抱膝燈前影伴身
想得家中夜深坐
還応説著遠行人
[書き下し]
邯鄲(かんたん)にて冬至(とうじ)の夜に家を思う 中唐 白居易
邯鄲(かんたん)の駅裏(えきり)冬至に逢う
膝(ひざ)を抱(いだ)いて燈前(とうぜん)影(かげ)身に伴(ともな)う
想(おも)得(え)たり家中(かちゅう)夜(よる)深(ふ)けて坐し
還(ま)た応(まさ)に遠行(えんこう)の人を説著(せっちゃく)するなるべきを
[現代語訳]
邯鄲にて冬至の夜に家を思う 中唐 白居易
邯鄲の宿場で冬至を迎えた
燈(ともしび)の前で膝を抱えて座ると 影が我が身に寄り添う
思いめぐらすのは故郷の家 夜になると家族そろって
遠く旅上にある自分のことを話していることだろう
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