Home > ギャラリー, ニュース&メッセージ, ワンランク上の文章へ > 第2回「文章教室」開催 読まれるかどうかを決める「冒頭の書き方」を説明

第2回「文章教室」開催 読まれるかどうかを決める「冒頭の書き方」を説明


文章教室の様子。奥に座っているのが講師の蓬田です。

アットホームな雰囲気の中で開催
2016年12月24日土曜日、東京・大田区のきまぐれ八百屋だんだんにおいて、私(蓬田)が講師となり第2回目の「文章教室」を開催しました。

きまぐれ八百屋だんだんとは、有機野菜などを販売するかたわら、店内のコミュニティスペースで、教育、語学、美術などをテーマにした講座を開催しています。広い場所ではありませんが、参加者同士の会話が自然と生まれる、家庭的な雰囲気の場所です。

当日は男女合わせて、大学院修士課程1年の人からシニアの方まで7名が参加しました。前回から連続で参加された方は4名でした。

参加した動機は「地域のミニコミ誌に記事を書いているが、もっと文章のクオリティを上げたい」「子どもや孫にメールを出すと、いつも文章がおかしいと指摘される」「教育の問題に携わっている中で、正確に伝える文章の大切さを実感した」といった人が多い一方、大学院生は「エントリーシートを作成するときに役立てたい」と言っていました。

文章の「書き出し」を独自にパターン化して解説
講座は終始アットホームな雰囲気の中、行われました。前半は、文章の「書き出し」について、私から説明しました。執筆において大切なことのひとつに「冒頭の書き出し」があります。読者は気まぐれです。有名人の文章ならば別でしょうですが、無名人が書いた文章は誰も読まない、とまず認識するのが大切だと私は考えています。

では、文章を読んでもらうにはどうするか? それには書き出しで引き付けるのがオーソドックスなテクニックのひとつです。そういう訳で、今回、書き出しをテーマに講義しました。書き出しを内容やスタイルによって独自に7つにパターン化し、それぞれの特徴について説明しました。参加者からは「自分が書くときの参考になった」と好評でした。

ワークショップ「美術ディスクリプション」
後半は、ワークショップを中心に進めました。今回は前回に引き続き「美術ディスクリプション」を行いました。これは、絵画作品を見てもらい、どのような情景が描かれているのか、文章で説明するというものです。美術館の学芸員は必須の技術であり、大学の美術関係の講義でも行うことがあります。ディスクリプションは美術関係者だけではなく、文章のトレーニングにも最適です。当日、前回も参加した人に「今回もやりたいですか?」と聞いたところ「やってみたい」ということでしたので、実施することにしました。

ディスクリプションの対象とした絵画作品は、モネの「舟遊び」です。初めての方は、どう書いていいかとまどっているようでしたが、ほどなく鉛筆を動かし始めました。15分ほど書いてから、自分の書いた文章を発表してもらいました。他人の書いた文章を聞くというのは、とても刺激になり、インスピレーションが湧くものです。ディスクリプションは400字詰め原稿用紙に書いてもらいました。ひとりが発表するたびに、参加者全員で意見交換をし、私からは文章のクオリティを上げるコツを話しながら進めていくと、2時間はあっという間に過ぎました。

次回は1月28日午後2時から4時まで、今回と同じくきまぐれ八百屋だんだんで開催します。次回も、文章をうまく書く「コツ」とワークショップを中心に進める予定です。次回も、参加者により楽しんでもらえるような内容を準備中です。参加ご希望の方はメール(こちらをクリック)またはお電話(090-4364-6107)でお願いします。
[text:蓬田修一][photo:近藤さん(きまぐれ八百屋だんだん)]

次回の寺子屋スタイル「文章教室」 参加受付中!
日時
 2017年(平成29年)1月28日(土) 午後2時から4時まで 途中入退室可
講師 蓬田(よもぎた)修一
場所 気まぐれ八百屋だんだん(東京・大田区 最寄り駅:東急池上線 蓮沼駅 徒歩3分)
料金 500円(当日お支払い)
お申し込み・お問い合わせ 090-4364-6107 メールはこちらをクリック




Posted on 2016-12-27 | Category : ギャラリー, ニュース&メッセージ, ワンランク上の文章へ | | Comments Closed
関連記事