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雪の和歌 「みよしのの 山の白雪」  古今集 壬生忠岑(みぶのただみね) 


[訳:蓬田修一]

みよしのの 
山の白雪 
ふみわけて
入(い)りにし人の 
おとづれもせぬ

壬生忠岑(みぶのただみね) 

この歌は、古今和歌集の冬歌の部に入っている。
 
[現代語訳]

吉野山に 
降り積もった雪を 
踏みしめて
山に入った人は 
便りさえもよこさない

[ひとこと解説]

三句目の入(い)りにし人とは、出家し修行のために山に入った人。

その人からは便りさえも来ない。

雪に閉じこめられ修行している人を思いやっている歌。




Posted on 2015-01-23 | Category : コラム, 和歌とともに | | Comments Closed
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