雪の和歌 「みよしのの 山の白雪」 古今集 壬生忠岑(みぶのただみね)
[訳:蓬田修一] 壬生忠岑(みぶのただみね)
みよしのの
山の白雪
ふみわけて
入(い)りにし人の
おとづれもせぬ
この歌は、古今和歌集の冬歌の部に入っている。
[現代語訳]
吉野山に
降り積もった雪を
踏みしめて
山に入った人は
便りさえもよこさない
[ひとこと解説]
三句目の入(い)りにし人とは、出家し修行のために山に入った人。
その人からは便りさえも来ない。
雪に閉じこめられ修行している人を思いやっている歌。
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