Home > コラム, 和歌とともに > 雪の和歌 「夕(ゆふ)されば 衣手(ころもで)寒し」  古今集 読人しらず 

雪の和歌 「夕(ゆふ)されば 衣手(ころもで)寒し」  古今集 読人しらず 



[訳:蓬田修一]

夕(ゆふ)されば 衣手(ころもで)寒し みよしのの
吉野の山に み雪降るらし


古今和歌集 読人しらず 

[現代語訳]

夕方になったので 袖の中まで寒い 
吉野の山には きっと雪が降っているのだろう

[ひとこと解説]

衣手(ころもで)は袖のこと。吉野は、奈良県南部の山深い地。
三句目みよしののは、吉野に続くことが多いことば。


Posted on 2015-01-21 | Category : コラム, 和歌とともに | | Comments Closed
関連記事