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雪の和歌 「冬ながら 空より花の」  古今和歌集 清原深養父(きよはらのふかやぶ)



[訳:蓬田修一]

雪の降りけるをよみける  清原深養父(きよはらのふかやぶ)

冬ながら 空より花の 散りくるは
雲のあなたは 春にやあるらむ

古今和歌集

[現代語訳]

雪が降ったことを詠む 清原深養父(きよはらのふかやぶ)

冬なのに 空から花が 散ってくる
雲の向こうは もう春ではなかろうか

古今和歌集

[ひとこと解説]

作者の清原深養父(きよはらのふかやぶ)は、「枕草子」を書いた清少納言の曾祖父。二句目、空から散る雪を花に見立てている。


 

Posted on 2015-01-06 | Category : コラム, 和歌とともに | | Comments Closed
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