雪の和歌 「冬ながら 空より花の」 古今和歌集 清原深養父(きよはらのふかやぶ)
[訳:蓬田修一]
雪の降りけるをよみける 清原深養父(きよはらのふかやぶ)
冬ながら 空より花の 散りくるは
雲のあなたは 春にやあるらむ
古今和歌集
[現代語訳]
雪が降ったことを詠む 清原深養父(きよはらのふかやぶ)
冬なのに 空から花が 散ってくる
雲の向こうは もう春ではなかろうか
古今和歌集
[ひとこと解説]
作者の清原深養父(きよはらのふかやぶ)は、「枕草子」を書いた清少納言の曾祖父。二句目、空から散る雪を花に見立てている。
関連記事